2023年4月26日水曜日

展示作品より 濃霧を切り裂くDD51 745

  「夜汽車の旋律」出展作品より


1995年磐越西線の臨時列車の写真になります。

当時はポジフィルムだったので、その場ではどのように写っているか確認出来ませんでした。

デジタル時代の人には信じられないですよね。

週末撮影したポジを出勤前に堀内カラーに入れて、その日の夜に現像を受け取るのが毎週のルーティーンでした。


この日は、DD51 745の三つ目が来ることはわかっていましたが、現着してあまりにも深い朝霧でピント合わせも不可能。NewFD24mmF1.4で、∞少し手前に置きピンして捉えました。

ファインダー内では真っ白の中に白く強いハイライトが滲んだ感じにしか見えず、あぁ上手くいかなかったな、、、と諦めた1枚でした。


しかし、、、

上がったポジをライトボックスに乗せてスイッチを入れると、、、なんとブルーの濃霧の中にタングステンのヘッドライトがしっかり写っていて!思わず小さくガッツポーズしました。


上手くいったと思った時のまさかの落胆、、、

思いがけず、意図せず撮れてしまった時の歓喜!

結果がその場で見えないというのも、当時の写真の楽しみ方だったような気がしてます。

富士フイルムフォトサロン写真展公式HP
https://fujifilmsquare.jp/exhibition/230505_02.html






2023年4月17日月曜日

展示作品制作について

 今回は富士フォトサロンさんでの展示ということで、展示作品は富士フイルムの銀塩プリント限定となります。

ねこ写真で個展は多数開催してきましたが、2007年のキヤノンギャラリーさんでの「東京湾岸のねこたち」を銀塩プリント(A3)で製作して以降は、全てインクジェット出力でした。
が、その銀塩プリントも会社にあった印刷機で、インクジェットも全て自分でプリントをコントロールしてきたので、、、

今回は、大判の銀塩プリントになりますので、個展のプリントを初めて全てプロラボさんにお願いすることになりました。

今までは何の苦労もなく40~60枚の展示プリントが出来ていたのですが、、、
今回は先ずは出力機の傾向(もはや癖と言いたい)を把握するところからスタート。

意外と知られていませんが、銀塩プリントの再現域は8ビットにも満たないので、今回のテーマのような「闇」の微妙なトーン(0~20)や、ヘッドライトの光のニュアンス(240~白飛び)の再現幅が狭く、本当にピンポイントの職人技の調整が必要。

クリエイトの担当者Mさんと打ち合わせして、今回ばかりは自分でデータをコントロールするのは不可と判断、クセモノの印刷機の特性を熟知した職人さんにお任せすることにしました。

最新のデジタルカメラと、超高性能レンズのキレキレのデータと、
少し曖昧でデータが圧縮され端折られた銀塩プリントとの±で、
理屈を超えた郷愁を誘うプリントに仕上がりました!

2023年3月22日水曜日

富士フイルムフォトサロン東京 公式HPにスケジュールが掲載されました。

 


スケジュールに写真展概要が出ました。

https://fujifilmsquare.jp/exhibition/230505_02.html

東京:2023/05/05~11
大阪:2023/08/10~17


今回展示作品から1枚、わたらせ渓谷鐡道の有名ポイントになります。 

2023年3月9日木曜日

「夜汽車の旋律」 星野俊光写真展

「夜汽車の旋律」



暗闇によって情報が整理された景色。

降雪や降雨、霧で霞む情景。

鉄道少年のころ、遠くに聞こえた夜汽車の汽笛。

学生時代、数百本の夜汽車に揺られたレールの道音。

旅の喧騒と静寂。

たくさんの他愛もない会話。


どこに行っても同じようなシーンばかり撮ってしまう。

でも、それで良いと思っている。

私の写真は、遠い遠い昔の記憶を呼び覚ましながら

誰の為でもなく自分の記憶に刻んでいく旋律なのだから。


富士フイルムフォトサロン公式HP
https://fujifilmsquare.jp/exhibition/230505_02.html

2023年3月1日水曜日

星野俊光の鉄道写真ブログとしてリスタート致します!

「東京湾岸のねこたち」をテーマに撮影、写真展での発表に拘り活動を続けてまいりました。

2007年/2010年 キヤノンギャラリー
2010年 エプサイト(第一回スポットライトでの開催)
2013年/2016年 コニカミノルタプラザ

当ブログは、その告知用にと運営して参りましたが、この度、自身初となる鉄道をモチーフとした写真展を開催させて頂くことになりました。

そこで、このBloggerは星野俊光の鉄道写真や鉄道写真展を告知させて頂く場としてリニューアルさせて頂きます。

引き続きどうぞ宜しくお願い致します。

星野俊光

※過去の記事については、そのままアーカイブさせて頂きます※





2019年11月1日金曜日

「東京湾岸のねこたち」シリーズの活動を一時休止致します。

2005年より続けておりました「東京湾岸のねこたち」シリーズの個展としての作品発表は 2019年10月にNineGalleryで開催しました個展『猫皆幻化』を持ちまして一旦終了させて頂きます。

私の猫写真のテーマである、東京湾の湾岸地域で普通に見られた「昔ながらの人と猫との係り」が見られなくなってしまい、私が今撮るべき被写体がもう見られなくなってしまったからです。

今後は、もう一つのライフワークであり、私の写真人生の原点である「鉄道写真」での個展開催をメインに、猫の写真の方は、「横浜赤レンガ倉庫ねこ写真展」で関わらせて頂きました100名を超える猫写真家さんと一緒に企画展やグループ展を毎年・複数回開催していくことに致しました。

現在のテーマである、夜汽車への憧憬をテーマにした写真展についての近況はこちらで随時更新させて頂きます。

引き続き、「猫写真」に「鉄道写真」に真摯に向き合ってまいりますので、どうぞ宜しくお願い致します。

星野俊光


2016年2月11日木曜日

星夜猫




そして、、、

次の写真展のイメージテーマは「星夜猫」です。