夜の鉄道情景をテーマにした写真展を「富士フイルムフォトサロン東京 スペース2」にて開催致します。※2023年8月には大阪巡回予定。....... 少年時代から鉄道旅と写真が好きだった。大人になっても撮影はしていたが、仕事に追われ短い旅さえも難しくなると、鉄道写真熱はすっかり冷めてしまった。しかし、何気なく行った旅行の帰り道、薄暗い渓谷を走る列車の後ろ姿を撮ったときに、少年時代に夜行列車で旅した時の記憶が蘇り、魂が揺さぶられた。以来、東京から週末の1日だけでも行ける範囲のローカル線、主に只見線・磐越西線・飯山線・わたらせ渓谷鐡道で、私の記憶の中にある『夜汽車の憧憬』を探す旅を続けている。 暗闇で情報が整理された景色の中、列車の灯りや人工のライトアップに浮かぶ鉄道情景に惹かれて――。 本展は、2017年以降のデジタル作品をメインに、以前撮影したリバーサルフィルムからの作品3点を加え、構成しています。
降雪や降雨、霧で霞む情景。
鉄道少年のころ、遠くに聞こえた夜汽車の汽笛。学生時代、数百本の夜汽車に揺られたレールの道音。
旅の喧騒と静寂。
たくさんの他愛もない会話。
どこに行っても同じようなシーンばかり撮ってしまう。
でも、それで良いと思っている。
私の写真は、遠い遠い昔の記憶を呼び覚ましながら
誰の為でもなく自分の記憶に刻んでいく旋律なのだから。
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