「夜汽車の旋律」出展作品より
1995年磐越西線の臨時列車の写真になります。
当時はポジフィルムだったので、その場ではどのように写っているか確認出来ませんでした。
デジタル時代の人には信じられないですよね。
週末撮影したポジを出勤前に堀内カラーに入れて、その日の夜に現像を受け取るのが毎週のルーティーンでした。
この日は、DD51 745の三つ目が来ることはわかっていましたが、現着してあまりにも深い朝霧でピント合わせも不可能。NewFD24mmF1.4で、∞少し手前に置きピンして捉えました。
ファインダー内では真っ白の中に白く強いハイライトが滲んだ感じにしか見えず、あぁ上手くいかなかったな、、、と諦めた1枚でした。
しかし、、、
上がったポジをライトボックスに乗せてスイッチを入れると、、、なんとブルーの濃霧の中にタングステンのヘッドライトがしっかり写っていて!思わず小さくガッツポーズしました。
上手くいったと思った時のまさかの落胆、、、
思いがけず、意図せず撮れてしまった時の歓喜!
結果がその場で見えないというのも、当時の写真の楽しみ方だったような気がしてます。
富士フイルムフォトサロン写真展公式HP
https://fujifilmsquare.jp/exhibition/230505_02.html